商品紹介
創業以来、棗や食篭(じきろう)等の茶道具を中心に、 お椀・お盆・香合等の山中漆器を制作しております。
二代・石斎が美と食の大家「北大路魯山人」と交流があったことから、地元企業の協力のもと、 加賀料理や魯山人の好物、山中漆器などを使った「魯山人弁当」を監修しております。
細野燕台がつないだ二人は初対面で意気投合、辻石斎は魯山人に漆芸の指南と制作を担って行くこととなり、 公私共に晩年まで交流がありました。
大正7年北大路魯山人と称するようになり、大正8年に中村竹四郎と「大雅堂芸術店」を開業すると翌年に「大雅堂美術店」と改名し、大正10年には「美食倶楽部」を開業します。その頃に、辻石斎の協力の元「一閑張日月椀」が完成しました。大正13年の関東大震災で東京の店舗等すべてを失いましたが、その年の秋、日比谷に「花の木茶」を開業し、翌大正14年には星岡茶寮が開業しました。辻石斎には魯山人自らがデザインした椀や膳等の制作を依頼し、個性あふれる作品を生み出しました。
山中温泉には魯山人ゆかりの建物があります。料亭「明月楼 離れ」は魯山人滞在時の原形を留め、現在も食事をすることができます。また、九谷焼作家・矢口永寿邸も当時の姿で残っています。昭和10年に建築された辻石斎店舗の陳列や居間の明かり取り窓の監修は、魯山人によるものです。